古典力学から量子力学の成立にいたる過程を湯川自身が解説した導入を踏まえ、以下、量子力学の基本構成を解説する。 さらに摂動論や相対論との関係、多体系への適用、場の理論へと進む。独創的な記述にあふれ、今な...

物理現象の中でも最も基本的な振動と波動。粒子の運動を振動の形でとらえることは物理の本質を教えてくれ、量子力学にも通じる。 振動から波動へと進むことで、物理の重要な概念である場の考え方へとつながっていく...

量子力学は19世紀までの古典力学的粒子像を根本的に変え、粒子を波動関数で表わす理論である。 「複数の状態が共存し、それらが同時進行する」という、その粒子像を徹底的に説明し、量子力学の本質を伝える。

量子力学の初歩の知識だけを前提に、分子軌道法の基礎を丁寧に解説する。 一貫した物語として通読できるよう配慮されていながら、ハンドブックとしてもきわめて有用である。量子力学、計算化学を学ぶ上で必読の名著...

いまなおその広がりと深みを加えつつある量子力学を本格的に学ぶ読者のため基礎的事柄に重点を置いて解説。量子物理のさまざまな領域をよりよく理解できるよう現代物理的要素と新鮮な話題を取り入れて述べられる。

量子力学が確立するまでの歴史を丁寧に記述するとともに、その一般原理をわかりやすく解説した入門書。粒子性と波動性をどのように統一して理解するか、多数の例題をまじえて解き明かす。演習問題は詳細な解答付き。

量子電磁力学について、広い枠組を持つ理論形式を導出することを目指す好著。ゲージのずれを正しく考慮し、くりこみ理論を正しく適用するために、量子電磁気学の理論構成をそのゲージ構造を主眼として考察する。

本書は、学部生のセミナーで使える量子力学の数学書である。主な題材は、シュレーディンガー方程式。必要な数学的知識は一つ章を設けて準備する。完備性の議論はバイパスし、ルベーグ積分を用いない解説を試みたのが特...

「岩波オンデマンドブックス」シリーズにて復刻決定！ 理論物理学のあらゆる分野で重要な役割をはたす径路積分。本書は、おもに素粒子論、とくに場の理論への応用を目指して、非摂動的方法を丁寧に解説する。後...

「岩波オンデマンドブックス」シリーズにて復刻決定！ 経路積分、量子相転移、格子ゲージ理論など場の量子論の重要な基礎概念を初歩から明快に解説したあと、超流動、超伝導をはじめ分数量子ホール液体など最新...

「岩波オンデマンドブックス」シリーズにて復刻決定！ 著者が開発した極限操作の方法でS行列理論を見通しよく論じる。初等的な量子論のみを前提に丁寧に解説。

経路積分の生みの親であるファインマンの量子力学講義！ 物理的洞察と数学的解析の鮮やかな結合。 1965年に原著第一版が刊行されて以来、世代を超えて学究の徒にインスピレーションを与え続けてきたロン...

『ファインマン物理学』の教え方やヒントなどを載せた初版に、 ファインマンへの笑撃のインタビューを追加！ 刊行後50年たってもなお世界中で読み継がれている『ファインマン物理学』。その教え方やヒント...

名著ランダウ、リフシッツ『統計物理学』の第2部。超流動、超伝導などボースおよびフェルミ流体の理論をはじめ、固体電子、磁性など物質の凝集状態の量子論がグリーン関数の方法を駆使して詳述された好著。

クーラントとヒルベルトの古典的名著！ 線形代数、無限次元の関数空間、そこで働く作用素への一般化が自然に行われ、直交関数系フレドホルムの理論や、変分法の基礎を解説。