古代における宗教と国家権力とのかかわりを一記紀神話の政治的性格のみならず、それを具体的に古代国家においてどのように機能を発揮したを考察。

“記紀伝承の批判的考察”の方法により日本古代国家の特色、古代天皇制の歴史的性格に、著者独自の見解を展開。

本書は浄土教ー専修念仏の実態を実証的に再検討し、浄土教中心史観からの脱却を図り、古代中世仏教史像の組替を企画した意欲作。

日本古代の家族およびその一属性である婚姻が後世や現代の家族・婚姻とどう異なるのかを具体的に考察する。

日本古代の家族およびその一属性である婚姻が後世や現代の家族・婚姻とどう異なるのかを具体的に考察する。

中世社会を特徴づけている諸身分ー御家人・刀弥百姓・賤民などを取り上げて、具体的、実証に考察し彼らがどのような位置を占めたかを究明する。

多年木簡の調査・解読にたずさわってきた著者が、木簡の内容・形態・書風・出土遺跡との関連等を視野に入れ木簡の史料としての価値を明らかにした。

1988年、約３万数千点におよぶ「長屋王家木簡」の出現は、従来の国史学、国語国文学の研究方法を再検討し研究の進展に寄与した。

考古学界に注目すべき提言をしてきた著者が、日本文化の形成、民族と文学の起源等の問題を、過去３０年余にわたる考古学の成果に即して論じる。