一つの言葉、一片の法から、中世的世界の成り立ちをさぐる。人と人、人と「もの」、人と「もの」と人との、現在のそれとは全く違う、独自な関係のあり方を描きだす。

今世紀のヨーロッパを代表する3人の哲学者の、1930年代「危機論」を集成。長くファシズム擁護として非難されてきたハイデッガーの「ドイツ的大学の自己主張」を含む。

ペーパークリップからプルトップまで、身の回りにある実用品の形は何によって決まってきたのだろうか。機能とデザインを支配する究極の原理を見事に解き明かす。事例の豊富さと開発時の意外なエピソード満載で興味あふ...

毛沢東の権威を確立するために作られた言葉の引用集。この赤い書物は大衆に「反復学習」され、支持される本となった。世界を揺るがした「文化大革命」とは何だったのか。７１年刊の再刊。

日本の出版産業は近世に始まる。京都の書林、やがて勃興する江戸出版界、須原屋や蔦屋の経営戦略、近世出版文化史の名著待望の復刊。

能の新しい時代の予言。若い世代に能を勧めるときに最適の本であるばかりか、能に親しんでいる人も、思いもよらぬ切り口から、かずかずの発見をすることだろう。

澁澤龍彦、種村季弘が教科書にした、ヨーロッパ美術史を巡る幻の名著。45年前パリで出版された奇想本の完全再現版。シュルレアリスムの根源に潜むヘルメス的世界を復活させた大著。

ボディガードや子守もできるし、乗り物にも、食べ物にもなる恐竜たちとの楽しくもキケンなジュラシック・ライフのすすめ。目的にあわせ最適な恐竜を選ぼう。病気と治療、恐竜ショップの案内も。

個々の命題は独立に確証されることはない、一つの集まりとしてのみ検証されるのだ——ホーリズムの立場から分析哲学に新たな地平を拓いたクワインの思考を、平易に丹念に解説。

ライブラリー版評論集全4巻、待望の新装復刊。4巻目は、イギリス料理の弁護からお気に入りのパブまで、軽妙洒脱な文章で「イギリス」のエッセンスを描き出す。

ライブラリー版評論集全4巻、待望の新装復刊。3巻目はヘンリー・ミラー、ディケンズら五人の作家を論じながら、戦争、ファシズムなどの経験を浮き彫りにする。

ライブラリー版評論集全4巻、待望の新装復刊。2巻目は、いかなる権力も砕くことのできぬ“水晶の精神”を以て全体主義を批判し、言論の自由を擁護する15篇。

ライブラリー版評論集全4巻、待望の新装復刊。1巻目は、「象を撃つ」「右であれ左であれ、わが祖国」など、自伝的エッセイを収録。

デザイナー・原研哉の原点を新エッセイ３編を加えて復刊。端正にして軽妙な文章に“白”のデザインを生みだした感覚と思考が充溢。

平安貴族の雅、江戸庶民の粋の配色──絵画、染織、陶磁器、漆器などの美術工芸品をはじめ、庭園や建築、冠婚葬祭などの儀式にあらわれた日本人の配色の妙をビジュアルに解説する。