復刊リクエスト投票

• わがままな大男

  【著者】オスカー・ワイルド

  有象無象の絵本の氾濫のなかで、ワイルドの童話が忘れられてはいないか？　大人も感動をもって読めるが、こうした名作は子どもたちにこそ読ませたい。(2006/07/18)

• グルダの真実 クルト・ホーフマンとの対話

  【著者】フリードリヒ・グルダ 著 ／ 田辺秀樹 訳

  グルダ自身についての記述もさることながら、他の世界的に著名な音楽家たちとの関係についてグルダの視点から述べられているのが大変に興味深い。(2005/09/20)

• アーサー王物語

  【著者】Ｒ．Ｌ．グリーン編　厨川文夫訳

  岩波少年文庫の一冊です。グリーンの名文と、中世英語の第一人者厨である厨川文夫氏の名訳があいまって、同文庫中でもきわめてレベルの高い一冊となっています。
  ここには「トリスタンとイゾルデ」、「ガウェイン卿と緑の騎士」など、中世文学のmustが詰まっています。虚飾のない文章も、現代趣味に媚びることなく、読み手をストレートに中世ロマンスの世界に連れて行ってくれます。これは少年に限らず大人の読書人にも広く薦められるべきものであると確信します。
  これを品切れ状態にしておく岩波書店とはいったい・・・。(2005/09/06)