望郷と海

石原吉郎著／岡真理解説

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著者	石原吉郎著／岡真理解説
出版社	みすず書房
判型	四六変型判
頁数	312 頁
ジャンル	文芸書
ISBNコード	9784622083566

商品内容

「彼はついに＜告発＞の言葉を語らなかった。彼の一切の思考と行動の根源には、苛烈で圧倒的な沈黙があった。それは声となることによって、そののっぴきならない真実が一挙にうしなわれ、告発となって顕在化することによって、告発の主体そのものが崩壊してしまうような、根源的な沈黙である。強制収容所とは、そのような沈黙を圧倒的に人間に強いる場所である。そして彼は、一切の告発を峻拒したままの姿勢で立ちつづけることによって、さいごに一つ残された＜空席＞を告発したのだと私は考える。告発が告発であることの不毛性から究極的に脱出するのは、ただこの＜空席＞の告発にかかっている。」

「人は死において、ひとりひとりその名を呼ばれなければならないものなのだ」
シベリアでの収容所体験の日々と戦後日本社会に著者は何をみたか。

読後レビュー

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復刊投稿時のコメント

全11件

tsuji

読みたいから (2013/03/06)
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xxx

復刊されていたのに買いそびれてしまいました。
是非再販していただきたいです。 (2012/07/05)
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ゆうきくん

多くの人に薦めたい。こんなすばらしい本が絶版なんてもったいない。ぜひぜひ復刊を! 文庫で。 (2011/08/13)
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ヘタレ

不朽の名作です。文庫でもいいのでぜひ！ (2011/07/26)
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ゆうさん

石原吉郎の作品を知って数十年になりますが、私の生き方に大きく影響してきました。一時は、その重さを避けてきましたが、もう一度彼に向き合いたいと思っています。是非復刊を！ (2011/06/11)
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