アリストテレス、ロック、カントらの政治思想を読み解き、立法の規範的モデルを探求。 従来の「かけ引きによる集団間の利害対立の調整者」として捉えられてきた立法者像を一変させ、法哲学界に一石を投じる書。

真の宗教は理性的な道徳的宗教のみであり、道徳は必然的に宗教に至る。自らの実践哲学の枠組みをもって真の宗教のあるべき姿を論じる。理性と信仰の関係を考え抜いた到達点であり宗教について考える際の必須の参照軸。...

「岩波オンデマンドブックス」シリーズにて復刻決定！ 『啓蒙とは何か』『永遠平和のために』『普遍史の理念』など、世界市民の立場から歴史と現実を考察した諸論考。現代的意義の深い批判期の著作。

平和と正義に満ちた「万国民衆の社会」は、実現可能か。自らのリベラリズム論とカントの「平和連合」論とを起点に、その原理を構想する。

カント哲学はなぜ偉大な哲学であるのか。主著『純粋理性批判』を中心に、その思想を現代的意義においてとらえる。

カント哲学の全容を知るための決定版事典！ カント哲学の基本概念、用語、関連人物、主要著作など650 項目を第一線で活躍する内外の研究者150名余を結集して編み上げた最良の道しるべ。「今、カントを知る」...

実証主義の研究から出発したリッケルト（1863-1936）は、新カント派の代表的哲学者の一人と目された。本書は、西田幾多郎によって「リッケルトの哲学を理解するには是非とも此書から始めねばならぬ」と評され...

カントの批判哲学から、フィヒテ、シェリングをへてヘーゲルの哲学体系までドイツ観念論を平明に解説した、スタンダードな入門書。

自由は理念や権利ではありえない。自由は存在の特異性を分有する実存の事実だ。カント、ヘーゲル、ハイデガーらの思索をふまえ、実存を解放し伝承する自由の経験を思考する。

「自由の要請はいっそう根本的なものである。それはわたしたちの理性が自然の秩序から独立であることを、またしたがって純粋理性の自発性を、前提することだからである。そのようなものとして、自由の要請は、自己の行...