病弱で吃音症、足をひきずり歴史書に埋もれ、帝位など夢みたこともなかったはずの、この私が…　謎の第四代ローマ皇帝＜自伝＞？　傑作歴史小説。

ジョージ王朝の世紀の特異性と多様性、社会の秩序、権力と政治と法律、人々の生活、産業革命への変貌など、社会構造と社会活動、社会と政治の相互作用を分析する。

二十世紀音楽の先駆者であるエリック・サティのおかしみに彩られた生涯とその時代を、多角的な視点から捉える鋭意の評論--。

カント哲学はなぜ偉大な哲学であるのか。主著『純粋理性批判』を中心に、その思想を現代的意義においてとらえる。

自らのユダヤ人性を賭けて論じた迫真のユダヤ人論。パーリアとは不可触民、被抑圧者という意味をもち、ユダヤ人の苦難の歴史を内側の目から見直す。

ファッション・ジャーナリズムによる記述を通じて、モードのなかに存在する体系を明るみへ出す。人間は衣服と言葉からどのように意味を作るのか。

「儒教における生けるもの」を追求し、「未来を紡ぐ」思想と考えた思想史家の著作。中国像の全体、再発見した思想史の黄金時代「明末清初」論など。

「音楽になってゆく言葉」で書かれた文学！ ベケット文学の集大成と言うべき、≪小説の終わり≫。小説の解体を極限まで推し進めつつも渾然たる詩的宇宙を完成させた「最後の小説」。 ▼著者プロフィール サ...

政治思想のポスト・モダーンとは何か。ポストモダニズムの革新性とその前史を「現われ」の観念を視座に据え概説する画期的試み。

室町時代、歴代の足利将軍が絵巻の制作・収集・鑑賞し、その世界に魅入られていく姿や、制作に台頭したやまと絵師土佐派にも迫る。

父親が子を認知する歴史的成立過程を考察し、家や親権の問題を解明。さらに童舞の意義などを探り、家格や身分秩序との関わりを分析する。

現行の経済体系のどこに持続不可能な論理が働いているのか？　自由貿易とグローバリゼーションの死角、GNPの代替案…　解決への具体策を提示。