復刊ドットコム

新規会員登録

新規会員登録

T-POINT 貯まる!使える!

f.m.さんのページ

復刊リクエスト投票

  • バルバロ訳 新約聖書 A5判版

    【著者】フェデリコ・バルバロ 訳

    現在、講談社から出ているバルバロ訳聖書の新約聖書とは同一かと思うが、今一度、手に取って読んでみたいから。(2023/01/24)
  • 戦慄の共産主義

    【著者】ヴォルフガング・レオンハルト

    最近出ている邦訳書でも戦後ドイツのソ連占領地区(後のドイツ民主共和国)とドイツ社会主義統一党の成立を書く時の種本として使われている本なのに、キワモノの反共出版物紛いの邦訳をつけている。また著者が関わりを持った「自由ドイツ」国民委員会・ドイツ将校同盟での関わりも類書が少ない(知っている限りでは他にハインリヒ・フォン・アインジーデル伯爵とルート・フォン・マイエンブルクの著書くらい)。
    1955年のドイツ連邦共和国で出版している関係上、当時のドイツ人読者に媚びている個所があるのが欠点と言える。
    邦訳者は労農派でも当時のソ連やDDRなどについて詳しくないらしく、またロシア語は出来ないらしい。その上ドイツ語の固有名詞の日本語表記も独特で、他の本と参照するのが一苦労だ。出来ればロシア語が出来て、ソ連やDDRについて詳しい人による新訳が望ましい。この本で言及されている1955年当時のDDRでカザフスタンへ送られて、その地で没した事を公表しているのは白樺派が関わりを持った画家のフォーゲラーなのに、何の注釈がないので、分かる範囲の登場人物の簡単な略伝や組織の注釈は必要だ。(2023/01/01)
  • 教祖逮捕

    【著者】米本和広

    例の事件で統一教会(家族連合)が急に話題となっているが、親鸞会と顕正会を知ったのは、原型となった「別冊宝島・「カルト」の正体」だが、紙媒体で両教団を扱ったものは今でもそんなにないと思う。(2022/09/06)
  • 朝鮮王朝最後の皇太子妃

    【著者】本田節子

    この本自体は持っているが、著者が取材した趙重九元男爵と面識があり彼から参考文献を借りて書かれた張赫宙の「秘苑の花」が新本で読めるのに関連書籍が新本では読めない時代が来るとは思わなかった。(2022/03/06)
  • 蒋介石秘録 全15巻

    【著者】蒋介石秘録取材班

    「歴史戦」なる陰謀論の旗手、産経新聞社がかつては中華民国総統府と一体になって国民党の立場から歴史を解釈しているという証拠物件という価値もあるが、少なくとも台湾にいた当時の関係者からの証言を使っているから。出来れば刊行後に公開されている両岸の史料や回想録などを使って補足してほしい。(2022/03/06)

もっと見る

レビュー

  • 忘れられた兵士 ドイツ少年兵の手記

    ギイ・サジェール

    この小説はドゥ・マゴ賞受賞作

    この本は以前、読んだが、今思うと冒頭にドイツ空軍に入隊してルーデルの部隊に配属されたかのような描写があるから、操縦士か無線士としての訓練は受けているはずなのに、適性がないから、と、あっさりと陸軍の部隊に転属されたかのようになっている。入隊して日の浅い一兵卒を空軍から陸軍に転籍させるとは不自然だが、本来なら空軍地上部隊ではないのか?紆余曲折を経て、陸軍の精鋭部隊である大ドイツ師団に配属されたとあるが、どうも実際には入隊するに当たってドイツ空軍の軍装を着て入隊する陸軍の第638歩兵聯隊という形を取っていたLVF(反共フランス義勇軍)に入隊して、対パルチザン戦に従事して、武装SSのフランス人部隊に転属したのではないか?、という気がする。LVFや武装SSのフランス人部隊に入隊していました、と言えば「コラボ」と見なされるから、母親がドイツ人という事にして、ドイツ軍に志願したという事にしたのではないか。
     と思って検索したら、作者は1927年生まれで今年故人になった人で、この作品はドゥ・マゴ賞受賞作だった。最初から小説であって、「断片」のような戦後生まれの作者が創作した物語なのに「マイダネクにいた」と偽ったわけではなかったようだ。同い年のギュンター・グラスが戦争末期に武装SSへ入隊しているように武装SSならギリギリ入隊出来る年齢だが、小説の冒頭にあるスターリングラード戦当時は15歳で、ドイツ軍は18歳でないと入隊出来ない。武装SSでも17歳だ。(2022/06/27)

  • 摧邪輪

    明恵

    摧邪輪

    法然上人入滅後、開版された選択本願念仏集を読んだ明恵上人が批判する為に書いた本として存在は知っていても、注付きの読み下しで刊行されたら読んでみたい。(2021/11/14)

  • 断片 幼少期の記憶から・1939-1948

    ビンヤミン・ヴィルコミルスキー、小西悟

    戦後生まれのスイス人が捏造したフィクションです

    この本は戦後生まれのスイス人が捏造したフィクションです。マイダネクにはガス室があって、労働力にならない子供ならばガス室に送られてしまうのを作者は気がつかなかったようです。「母親に会わせる」と主人公を連れて行った時のSSの女性看守の服装については事細かに描いているから、SS隊員の制服についての参考文献は読んでいるのに。主人公が自動ドアが開くように強制収容所から「解放」される描写は噴飯物です。死の行進でドイツに連行されなかったのか?こういう本がズーアカンプのようなドイツの大手出版社から刊行されたり、ダニエル・ゴールドハーゲンのような「第三帝国時代の『普通のドイツ人』は全てナチ」というお粗末な「学説」を唱えた「大専門家」が評価したり、ワシントンのホロコースト博物館から「表彰」されたりしたのだから、どうなっているのだろう?(2021/06/19)

  • 三代の天皇と私

    梨本伊都子

    本の読み方

    張赫宙の「秘苑の花」を御徒町の上野書店で購入した時に「三代の天皇と私」に書かれている内容とそっくりな記述があるので「秘苑の花」で書かれている事は事実なのだな、と思った。今から思うと伊都子妃が「秘苑の花」を持っていたのか、それとも版元の講談社は同じ昭和50年に張赫宙(野口赫宙)の自伝的小説「嵐の詩」を出していて、彼と昵懇だった編集者がいたので張赫宙から「秘苑の花」を借りたのか、あるいは講談社の蔵書に「秘苑の花」があったかして「三代の天皇と私」を刊行する際に参照にしたか、手っ取り早く言えば下敷きにしたように思えてくる。
     王女の方子女王の「流れのままに」(旧題「動乱の中の王妃」、「すぎた歳月」)と「歳月よ王朝よ」も「秘苑の花」を読んでおかないと分からない面がある。
     「近代皇族妃のファッション」に伊都子妃が取り上げていて、写真と「三代の天皇と私」の引用が一緒に掲載されているが、訪欧時に実際に佩用していたのは勲二等宝冠章なのに「三代の天皇と私」には勲一等宝冠章と書いているので記憶違いに基づく記述がある。
     「三代の天皇と私」には王女の規子女王と山階宮武彦王との間の婚約と破談に至る記述があるが、「山階宮三代」と矛盾する個所がある。もっとも、どちらも何か隠しているような感じがするが。(2021/06/15)

  • ケストナーの終戦日記

    E.ケストナー

    グデーリアンの回想録では書けない事

    グデーリアンの回想録では宣伝省に依頼されてラジオで演説した事が書かれているが、「そしてドイツ軍がロシアを進軍している間、『悪魔の人焼きかまど、ガス室、その他類似の病的な空想の産物など』を自分は全然みとめたこそはない、というのだ」とケストナーが引用している事は書けない。推薦文を寄せているリデル-ハートは知らないのだろうか?グデーリアンについて書いている文章で、このおぞましい発言を触れているものを見た事がない。グデーリアン将軍は「零時」の後に知ったかのように書いているが「悪魔の人焼きかまど、ガス室」という言葉を言及しているから、少なくとも連合国軍側の宣伝くらいは当然、知っている。ヴラーソフの部隊がアメリカ軍に派遣した軍使も出て来る。どこの部隊だろう?(2019/01/13)

もっと見る

T-POINT 貯まる!使える!