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  • デカルトの哲学原理 附 形而上学的思想

    【著者】スピノザ 著 / 畠中尚志 訳

    デカルトの哲学原理の読解を装いながら,その踏みこみ方の中に当のデカルトでさえかなわなかった独自の補完がちりばめられている点が気になる。また,「形而上学的思想」においては,新スコラ学の手法をとっているといわれながら,単なるデカルトの哲学の解釈にとどまらない独自の展開が垣間見える点も見逃せない。デカルトの比類なき理解者にして最良の批判者であるスピノザが,寛容と不寛容の狭間をゆれ動く17世紀のオランダ社会で,デカルト哲学入門書のような体裁をとって出版せざるを得なかった書物の位置づけも興味深い。結果的には生前に自分の名前を記した唯一の作品となってしまったことにより,今までの著作にはないスピノザの新しい表現をさぐる上で,また,新たな不寛容に直面している社会に向かい合う上でも,重要な資料になりうるのではないかと,復刊に寄せる期待は大きい。(2004/03/22)
  • 神・人間及び人間の幸福に関する短論文

    【著者】スピノザ 著 / 畠中尚志 訳

    スピノザの著作は,ドゥルーズやネグリらへの影響にとどまらず,民族問題や宗教対立、さらには人間存在の本質について考える上で,洞察に富んだ表現にあふれている。今後ますます様々な文化や伝統が衝突せざるを得ない時代にあっては,スピノザの思考に触れる意味は,計り知れないほど大きい。その短い生涯の中で多産とはいえない著作群の一つとして,『神・人間及び人間の幸福に関する短論文』の復刊は,未来への希望となりうるのではないか。(2003/12/24)
  • スピノザ往復書簡集

    【著者】スピノザ(畠中尚志訳)

    マルクス,フロイト,ニーチェなど,後世の思想家たちにはかりしれない影響を与えたスピノザだが,宗教的・政治的な寛容・不寛容に翻弄された17世紀のオランダ社会の中で,同時代の様々な人たちとどのような言葉を交わし合っていたかは,主著ともいわれる「エチカ」や「知性改善論」などが著された背景や,その関連を知る上でもとても興味深い。6年前に亡くなったドゥルーズを初め,現代でもなおスピノザの思想から新しい着想を得ている人間が多いことを考えると,復刊が待たれる。(2002/03/07)

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