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著者 | ジョルジュ・シムノン |
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出版社 | 角川書店 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784042503064 |
登録日 | 2018/05/14 |
リクエストNo. | 66803 |
リクエスト内容
勤めをもつ身であれば、だれにも定年の日はくる。 司法警察につとめるメグレとて例外ではない。
メグレの定年とはどんなものか? 退官を二日後に控えた夜、ひとり身辺整理にふけるメグレ。 電話が鳴る。 つい受話器をとってしまう。 ホテルで、男が殺されたのだ。 最後の最後まで、事件とは縁が切れそうにない…(「ホテル北極星)。 そして退官後、夫人と水入らずのはずの旅先で事件に巻きこまれ(「メグレの退職旅行」)、悠々自適の別荘暮らしも思わぬ訪問者に妨害されて…(「マドモワゼル・ベルトとその恋人」)─メグレは永遠の現役なのだ。
メグレの定年前後を扱った異色の三篇をふくむ、ファン待望の傑作集。
投票コメント
全1件
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見落としがちな角川文庫のメグレ短編集の二冊目。一冊目の「メグレ夫人の恋人」よりもこちらの方が好きです。GOOD!1
三期に分かれたメグレ物の一期と二期の合間に書かれた十数編の短編を二冊に分け、長めの作品を集めたのがこちらという事になります。
ミステリとしてよろしいのは「バイユーの老婦人」ですかねえ。
メグレ物とは思えない大胆なトリックを弄しておりまして、形を変えて後年のメグレ長編に流用されております。
ピカイチなのは最も長い「ホテル北極星」
退官間際のメグレが殺人現場のホテルで、かたくなに身元を隠すヤンチャ娘にいいように引っ掻き回されるという、たいへん楽しいお話です。
この娘さんのキャラが非常によろしい。
尚、メグレは頻繁に定年がどうの引退だのと言っておりますが、シリーズの時系列はグチャグチャで二十年後の作品でも同様の事をほざいておりますので、そこは安心して下さい(笑)
残りの作品もハズレ無し。「メグレ夫人の恋人」と併せて申請致します。 (2018/05/14)
読後レビュー
NEWS
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2018/05/14
『メグレの退職旅行』(ジョルジュ・シムノン)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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雪