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著者 | 大海赫 |
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出版社 | 復刊ドットコム |
ジャンル | 児童書・絵本 |
登録日 | 2017/05/17 |
リクエストNo. | 65148 |
リクエスト内容
この本は大海さんの一生を賭けた童話です。まだ出版されていません。今まで大海さんは心に響く童話を何冊も世に送り出してくれました。この作品が埋もれてしまうのは勿体ない。私も、そして、是非多くの大海ファンの方々にも読む機会を与えて欲しいと思います。
以下、大海さんのHPより。
「勇士タロー物語」は、鬼の牙から生まれたタローが成長して、郷里のユメトコ村の勇士たちと海を隔てたオニブセ島の主ワシノテンカをやっつけた話で、構図だけはあの「桃太郎」と似ています。違うのは第一に鬼共がどんな悪事をやってきたかをしっかりと描いた事です。いわゆる「児童文学」では、子どもの心を傷付けないようにと世の中の汚らしさ、残酷さ、馬鹿馬鹿しさにはすべて蓋をしてきました。デコレーションケーキのような大甘な世界をのみ描いて、子どもの心を傷つけないようにしてきました。「鬼」という怪物を世にも優しい生き物に描いてきました。が、そんな「児童文学」に大人は見向きもしなくなりました。(「泣いた赤鬼」がいい例です
第二に、タローを育てたのはタロボー飴を売りに来て、ユメトコ村になじみ、タロボーと出会ってその父親になった、天狗のハチベーであり、ハチベーがタローを立派な青年に育てた事です。
第三に鬼の将軍ワシノテンカをやっつけるために、メッキキ沼の河童のドジ、オーハナ岬の海坊主のミョウカン、ナナツボシ山の大天狗モノノホン、小人のアンポンタン等の怪物の助けが必要でした。
現在北朝鮮では、水爆実験が行われたために、世界中が大騒ぎをしていますね。日本を初め、世界各国が報復しようとしています。しかし、報復が報復を生んで、エスカレートしていけば、その煽りを食って苦しむのは、一般の庶民ですね。北朝鮮の将軍様が大馬鹿なら、世界各国の首脳もあまり賢明とは思えませんよね。
世の大人達は、戦争を残酷で悲惨な事件とのみとらえます。だからこそ、子ども達にできることなら、これを隠しておきたいと思うのでしょう。しかし、私の目には、戦争とは「滑稽で、下劣で、馬鹿馬鹿しい茶番劇にしか映りません。この事に人類が気づかない限り、戦争は絶対に無くならないでしょう。
「勇士タロー物語」は、ここに着目した、私の一生を賭けた童話です。
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読後レビュー
NEWS
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2017/05/17
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スミタン