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著者 | パトリシア・マクラクラン |
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出版社 | 福武書店 |
ジャンル | 児童書・絵本 |
ISBNコード | 9784828849928 |
登録日 | 2016/04/27 |
リクエストNo. | 63369 |
リクエスト内容
うちのおかあさんは小説家。料理もそうじも苦手だし、わたしの話なんかぜんぜんきいてくれない。どうしておとうさんは気にしないんだろう。室内楽教室でいっしょのルーカスは、あんなにヴィオラがじょうずなのに、音楽家じゃなくて生物学者になりたいんだって。わたしはどうしてもいい音が出せないし、グループみんなの音はバラバラ。それなのに、先生はコンクールに出ようなんて言い出してしまって…。
11歳の女の子ミナーが、家族や友だち、まわりの大人たちとの触れ合いの中で成長していくさまを、モーツァルトの曲にのせて透明感あふれるタッチで描いている傑作です。
物語と音楽が見事に連動しているので、音楽好きだけでなく、アンサンブル未経験の方でも、読み進めるうちに、合奏の苦しみと楽しみ、演奏会本番の緊張と満足感、演奏することの喜びを、主人公たちと一緒に味わうことが出来ることでしょう。
投票コメント
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公共図書館の司書です。音楽が好きで、ブックトークなどでも何度か音楽を扱った本を紹介しています。この本は、一読して気に入り、作中で演奏されているモーツァルトの曲(一般的にはマイナーな初期の弦楽四重奏曲)をかけながら再読したりもしました。物語と音楽がごく自然に結びつき、ふたつが一つになった静かで美しい結末にたどりつく佳作なのに、ひさしぶりにブックリストで紹介しようとしたら、もう手に入らない状態になっていてショックです。GOOD!1
どちらかというと地味な作品ではありますが、小学校高学年から中学生向けの児童文学として、いつでも自信をもって薦められる本ですので、ぜひ復刊して欲しいと思います。 (2016/04/27)
読後レビュー
NEWS
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2016/04/27
『ふたつめのほんと』(パトリシア・マクラクラン)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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ふえまなてぃ