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著者 | ガブリエル・タルド 著 / 稲葉三千男 訳 |
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出版社 | 未來社 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784624400347 |
登録日 | 2016/01/08 |
リクエストNo. | 62797 |
リクエスト内容
「公衆と群集」「世論と会話」「犯罪群集と犯罪結社」の三篇を収録。「公衆」概念を解明した集団論やコミュニケーション論の必読文献。
【刊行年】初版1964・最終版2006年
【判型】四六判【頁数】268頁
【価格】予価3024円(本体2800円)
投票コメント
全10件
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翻訳の稲葉氏がいうようにタルドは「過去」の人になりました。彼の描いた群衆(公衆)論は楽観的な嫌いがあります。しかし彼の分析が古くなったとは思いません。そういう意味では読み継がれる価値のある古典だと思います。 (2019/06/17)GOOD!1
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現在タルドの著作はごく一部しか入手が容易ではありませんので、今回是非復刊をお願いします。 (2019/03/06)GOOD!0
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タルドの著書を読みたいから (2019/01/09)GOOD!0
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今改めてタルドを読んでみたい。 (2019/01/07)GOOD!0
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内容に関心はあるが、容易に入手出来そうに無い為可能なら復刊して欲しいと思ったため。 (2019/01/06)GOOD!0
読後レビュー
全1件
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群衆の時代に
もう20年ほど前になります。それまで高校の授業などでパソコンに触れたことはありましたが、大学の生協でパソコンを買いインターネットに触れました。
そして漠然とではありますが「ネットが発達して世界中の人と触れ合えれば世界はよくなっていくだろう」と考えていました。
当時はネット社会を賛美するようなドラマが多かったと思います。
タルドが生きた19世紀の最新メディアは新聞です。世界初の新聞が発行されたのは17世紀で、その後フランス革命など多くの社会運動で世論形成に役立ってきました。タルドも私が漠然と感じていたことを(文字通り情報量は桁違いに小さいのですが)新聞に見出していたのかもしれません。
しかし光(希望)があるところには影(絶望)もあります。たとえばル・ボンは群衆の無秩序な力を恐れ、後世のリップマンは『世論』・『幻の公衆』でタルドのような理想に警鐘を鳴らしました。
話を現代に戻すとここ20年の変化を見ても、私たちがやり取りしている情報量は何桁も(何倍ではなく)上がっているといっていいでしょう。SNSや情報機器は発達し、これまで大手マスメディアなどが一方的に情報を配信するという状況は崩れつつあります。事故や事件が起きると視聴者がスマホで撮影したという動画が流れることも珍しくありません。
いっぽうで掲示板などで(自分も含め)利用者のごく一部とはいえ偏狭で高慢な意見を目にするたび暗い気持ちになります。
今後も私たちがやり取りできる情報量は飛躍的に上昇していくことでしょう。メディアへの対応を見直す意味で本作をはじめとするメディア論が古くなることはないのかもしれません。 (2019/06/17)
タイトル | 価格 | サイト |
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新装版 世論と群集 | 3,080円 | アマゾン |
NEWS
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2019/06/17
『新装版 世論と群集』が10票に到達しました。 -
2019/03/28
『新装版 世論と群集』復刊決定! -
2016/01/08
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