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著者 | ジェフ・ホーキンス |
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出版社 | ランダムハウス講談社 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784270000601 |
登録日 | 2014/01/02 |
リクエストNo. | 59040 |
リクエスト内容
「脳の働きを明らかにしたい。そして、その働きを人工の装置の上で実現したい」――。本書は、米Palm Computing社の創業者として、数々のPDA(携帯情報端末)や携帯電話を世に送り出してきたJeff Hawkins氏が、いわく「第2の情熱」として長く資金や時間を費やしてきた人工知能の研究について綴ったものである。
「科学にせよ技術にせよ、最も強力なものはおしなべて単純だ」という信念を持ち、ヒット商品となったPDAの設計時にも引き算の思想を強く打ち出してきたHawkins氏だけあって、その論理展開は単純明快。しかし内容は、従来の人工知能や、ニューロンネットワークの理論を真っ向から否定する斬新なもの。しかも説得力に満ちている。
Hawkins氏は、「従来の研究者は知能の本質を明らかにしないまま、コンピューターが人間のように振る舞うプログラムを書いてきた」と、脳の働きのメカニズムを理解しないままに、その働きの一部だけを模倣する無意味さに言及。大脳新皮質における、記憶や予測の機能が知能の本質であるとした上で、「真の人工知能」搭載装置の開発について、企業家らしい現実味を帯びた視点で議論を展開していく。既存の学問の枠組みに縛られない研究アプローチに、痛快な読後感を得られる一冊だ。
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読後レビュー
NEWS
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2014/01/02
『考える脳 考えるコンピューター』(ジェフ・ホーキンス)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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