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著者 | 榊原史保美 |
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出版社 | 光風社出版 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784875194743 |
登録日 | 2001/03/02 |
リクエストNo. | 3283 |
リクエスト内容
「龍神沼綺譚」は、小説Juneに連載され、絶大な人気を集めたカリスマ的作家・榊原史保美(当時は”姿保美”)の初単行本(1985年発行)。
物語は、美形の高校二年生・省吾(主人公)は、自らの出生の秘密を探っていく過程で、刑事で友人の駿一とともに鳴滝の里にたどりつくことから始まる。
省吾は、そこで腹違いの弟・恭彦に出会い、不思議な共感を抱いていくが、複雑に絡み合った人間関係のもつれから、事件が起こる。
そうして、鳴滝の里で龍神祭が行われた……。
榊原の後期作(「風花の舞」、「火群の森」「ペルソナ」等)では、哲学的なテーマの比重が増えて行くが、初の長編連載小説であった「龍神沼綺譚」では、恋愛にまつわるエロスや愛の葛藤をも含めて、リアルな人間像が描かれている。
「龍神沼綺譚」は、初期作特有の熱っぽさとテーマの見事さもあいまって、今もなお、先鋭的な感性を持った読者の間で時代を超えて脈々と読み継がれ、『バイブル』的な役割を果たしている不朽の名作。
投票コメント
全17件
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他に探し物があって復刊さんのサイトを見ていて、偶然榊原さんの名前を見つけました。『龍神沼綺譚』はリアルタイムで読んでいましたが、榊原さんの最高傑作だと思います。この時代、扱っているテーマは現在でいうBLでも、本当に物語としての高いクオリティがあったと思います。「耽美」という表現も懐かしいです。GOOD!1
年月を経て、当時の本は手元にありません。もし復刊されたら、ぜひとも入手したいと思います。 (2009/12/25) -
私は榊原史保美の作品はほとんど持っています。この作品も持っていますが、古本のためあまり状態がよくありません。榊原作品に興味をもった作品であり、この作者の代表的な作品だと思いますので是非とも復刊を願います。 (2004/01/09)GOOD!1
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つい先日、まったくの偶然から、図書館で榊原先生の作品数冊と出会い、すっかり魅了されてしまいました。さっそくインターネットで情報の収集につとめたところ、その御著作のほとんどが現在入手困難であるということを知り、出会いが遅すぎたことを非常に哀しく思っております。ぜひとも復刊を願います。 (2001/03/31)GOOD!1
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榊原史保美のあまたの作品群で、もっとも!! 人気があり、長く読み継がれた初期の傑作である。GOOD!1
後期の重厚な長編では読みにくい、と経験しがちな若い読者でも、「龍神沼綺譚」は読みやすい、面白い、と口を揃えて絶賛する。
また、榊原の愛読者は「コレクター」的な気質であるがゆえに、古本屋に流される絶版本は極めて少なく、高値が付きやすい。
コレクター気質の愛読者がついている、ということは、小部数でも確実に売れる”固定客”がいる、ということでもあり、復刊するリスクは少ないと思われる。
また、榊原がデビューした「小説June」は、今年で創刊22年になる。「小説June」の読者は息が長く、榊原の連載時代からずっと雑誌を買いつづけている(!)というコアな読者も多いため、広告のターゲットが絞りやすいので、出版社にはぜひ復刊していただきたい。 (2001/03/02) -
新品の状態で読みたいです! (2018/05/10)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2001/03/02
『龍神沼綺譚』(榊原史保美)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
復刊リクエスト投票であなたの思いを形にしましょう!
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