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著者 | エーリッヒ・ノイマン著 石渡隆司訳 |
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出版社 | 人文書院 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784409330326 |
登録日 | 2006/01/07 |
リクエストNo. | 32131 |
リクエスト内容
ユングの高弟ノイマンの代表作。
第2次大戦という人間の尊厳が踏みにじられる状況で書かれた作品で深層心理学者ノイマンが「新しい倫理」を追求している。
ノイマンは「古い倫理」が悪を切り捨てて成り立っていることに注目している。つまり切り捨てられた悪が第2次大戦という悲劇を引き起こしたのだと考える。ノイマンのいう「新しい倫理」は悪を受け容れ心の全体性獲得を目指すまったく新しい倫理である。
同時期に書かれたエーリッヒ・フロムの『自由からの逃走』と読み比べると面白い。ふたりのスタンスの違いから20世紀の本質が見えるのではないだろうか。フロムの『自由からの逃走』とならぶ社会心理学の名著である。
投票コメント
全7件
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ノイマンの著作は参考になること多々です。テーマも非常に気になります。ぜひ読みたいです。 (2007/02/15)GOOD!1
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極めて「かんたん」に考えても、人間「悪いこと」を無視すれGOOD!1
ば、するほど、返って「悪く」成り易い様です。 だから「悪い
こと」を認めておいた方が、むしろ、そっちへ行き難い様です。 (2006/01/09) -
多様に見えて先鋭化が進み過ぎた情報化社会である現代だからこそ、ノイマンの悪を受け容れ全体性獲得を目指す倫理が輝くように思います。 (2017/12/28)GOOD!0
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読んだことありませんので、どのような本かは分かりませんが、心理学は、その名の通り、人間の心を考える上では、重要な観点を提供してくれる学問のはずです。ぜひとも復刊して頂きたいです。 (2008/06/19)GOOD!0
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テーマが興味深いです (2006/11/26)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2006/01/07
『深層心理学と新しい倫理 悪を超える試み』(エーリッヒ・ノイマン著 石渡隆司訳)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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ヒイラギ