矢川澄子さんが、文化出版局の月刊誌「すてきなお母さん」に1976年から翌年にかけて連載した児童文学者についてのエッセイをまとめたもの。1977年出版。
オーナー評価★★★★★★★★★★

【目次】
〔本のなかの子供〕
人間のための家……ローラ・インガルス・ワイルダー
物語をたべながら……エリナー・ファージョン
大人こそ神様……ヨハンナ・シュピーリ
繊細さということ……ケート・グリーナウェイ
若草の枯れるまで……ルイザ・メイ・オルコット
遠くをみつめる目……ルーマー・ゴッデン
子供部屋の博物学者……ビアトリクス・ポター
雲を紡ぐひと……ジョルジュ・サンド
さざめきにかこまれて……イーディス・ネズビット
心のフィヨールド……セルマ・ラーゲルレーヴ
生まれざりしならば……メアリ・シェリイ
性の彼方に……ベッティーナ・フォン・アルニム

〔夢を追う子ら〕
失われたフロンティア……マーク・トウェイン
Life is but a dream..……ルイス・キャロル
勝ちほこるボジーたち……オスカー・ワイルド
どこで断念すべきか……ジュール・ヴェルヌ
怒りの文学……ジョナサン・スウィフト
妹背を契るもの……宮沢賢治
（附　日本児童文学事始）
一冊の童話集から……巌谷小波
あとがき
解説　迷った子どもの文学案内……荒俣宏