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著者 | ヤニス・リッツォス著 中井久夫訳 |
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出版社 | みすず書房 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784622045427 |
登録日 | 2005/01/31 |
リクエストNo. | 27837 |
リクエスト内容
エリティス、カヴァフィス、セフェリス、カザンヅァキスと並ぶ現代ギリシャ最高の詩人、ヤニス・リッツォス(1909-1990)の代表的な詩集。
登録者の評価★★★★★★★★★★
その80年の生涯に、100冊以上の詩集のほか、評論、翻訳、小説執筆と、全生涯を通じて休むことなく創作活動を続けたリッツォスの三冊の詩集「括弧I」「括弧II」「遥かなる」を併せて再構成したもので、全部で83篇が収められています。
<目次>
【括弧I】1946年-1947年
単純性の意味/飢え/顔/夏/いつの日かあるいは/自足なのか/最後の賛成/つくりなおす/にわかに/サーカス/午後/理解/ミニチュア/女のひとたち/三幅対(黄昏まで・その人のこと・このままではいけないの?)/雨もよいの夜/同じ星/結論/われらは待つ/できるか?/ありがとう
【括弧II】1950年-1961年
幼年時代-回復期/遅刻/むだづかい/獲得法/今まで忘れられていた優しさ/なにもしないままに/両手/卓上カレンダー/夜想曲/点/倹約/ただそれだけということ/同じトゲ/選ぶことと選んだことと/踊らなかったあいつ/スケッチ/沈黙の音/特別のしるし/古代宮殿の廃墟にて/自由/香がくゆる/治癒/現在の事件/春/花冠/夕べの横顔/秋の表れ/メッセージ/三つひと組/夜と彫像
【遥かなる】1975年
そろりそろりと/墜落/短い対話/だから/ほとんど完璧/法廷の展示品/熱/片手の男/ありがとう/大股で踏み越える/ひそかに/疑わしい姿勢/赤い手をして/近寄れないもの/夜明け/伴奏つきで/式典の準備/不眠/縮尺/土曜日の前の日/立ち直る/攻撃されて/どういうわけだろうか/両側/翌日/冬の陽射し/予想したものと予想外と/一番よい方法/各自の死後に/貴重品収集庫/墓地の彫像/遥かなるもの
投票コメント
全11件
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読みやすく深い。GOOD!1
中井久夫という日本を代表する精神科医(最相葉月の「セラビピスト」で取り上げられている人)にして語学の天才、訳業で文化功労者に叙せられた人の日本語を扱うセンスと、谷内修三による解説も、言葉というものを考えるのに資するところが大きいと思う。 (2016/12/25) -
池澤夏樹著「ギリシャの誘惑」という本を読んでから、無性にギリシャの詩が読みたい。GOOD!1
エリティスがノーベル文学賞を受賞したけど、
リッツォスもエリティスに並ぶくらいの詩人だそうです。
リッツォスは図書館では見かけるが書店ではなかなか見かけないのが残念です。
翻訳者が中井久夫氏であることも気になるところ。
あと、どなたか、エリティスを翻訳してください。 (2005/11/30) -
全集があれば良いのですが (2017/01/12)GOOD!0
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出来れば文庫版でどうかひとつ。 (2012/02/14)GOOD!0
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味わい深い作品です。 (2011/07/20)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2016/12/25
『括弧・リッツォス詩集』が10票に到達しました。 -
2005/01/31
『括弧・リッツォス詩集』(ヤニス・リッツォス著 中井久夫訳)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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脳天さかおとし