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著者 | 大場正明 |
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出版社 | 東京書籍 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784487752799 |
登録日 | 2001/01/11 |
リクエストNo. | 2746 |
リクエスト内容
「郊外からみるアメリカン・ウェイ・オブ・ライフの真実の姿。」
映画に登場するアメリカの郊外生活(=サバービア)から、アメリカの真実を描く。
「E.T.」のオープニング、小高い丘から宇宙人目線で見下ろす郊外住宅地の整然とした灯り。几帳面に刈り揃えられた前庭の芝生をクローズアップし、虫がたかる人の耳をカメラが捉える『ブルー・ベルベット』のショッキングな冒頭。
平凡で当たり前とされていたアメリカ郊外の暮らしを、客観的な目線で捉え、その内側にある歪み、違和感、狂気、さらにはアメリカン・ウェイ・オブライフの本質を暴き出す小説、映画、写真、広告などを俎上に、多角的にサバービア文化を分析する名著。スピルバーグ、デヴィッド・リンチ、ビル・オーウェンズの"SUBURBIA"、ジョン・チーヴァーにジョン・ヒューズ。本書を読めば、アメリカ映画やフィクションの細部がクリアに、興味深く見えてくるコンタクトレンズを与えてくれるような一冊。刊行から約30年たった今でも、郊外文化を背景にした作品やどこで育った作家たちを知る上で有効なはず。
投票コメント
全24件
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その昔、アメリカの映画に現れるショッピングモールや郊外というのは憧れの文化のひとつだった。GOOD!2
今、日本にも同じ風景が現れ、そして衰退していこうとしている。
この文化の形はどこから来たのか。アメリカではどのように理解されてきたのか。
映画をもとになされた考察が大変読みやすく、全体に流れるテーマが『憂鬱』というキーワードでまとめられている。
Webで大場さんご自身が全編公開されていますが、本として復刊してもらえるとうれしいです。 (2018/02/17) -
ウェブ上に全文公開されているものを読んだ。郊外というのは今の日本を読むにあたっても欠かせない観点だと思う。もちろん本書で語られるサバービアは日本のそれとは異なるが、その源流となっているのだろう。――なんてことはともかく、とにかく面白い。本書におけるサバービアという観点からの映画、小説批評が作品の認識を変容させる興奮といったらないので、紙の本というかたちでもっと読みこみたい。 (2016/05/10)GOOD!2
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皆様のコメントを拝読し、80年代映画に育てられた身としては大変興味を持ちました。復刊を希望いたします。 (2023/01/30)GOOD!1
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小説や映画を通して、小難しくなりがちな内容が分かり易く、おもしろく書かれていた。GOOD!1
説得力もあった。
ネットにて著者により全文公開されているが、書籍で手に入らないのは残念。
ほかの方々にもお薦めしたい内容なのに。 (2012/07/09) -
大学生のとき(2000年前後)図書館で借りて読んで、GOOD!1
アメリカの郊外を描いた映画にどっぷりはまりました。
資料としてもすごく価値があるし、
このような視点でアメリカ社会を切り取った文章は
この本が最も充実してると思います。 (2005/11/08)
読後レビュー
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全1件
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サバービアの憂鬱 「郊外」の誕生とその爆発的発展の過程
1,980円(税込)
18ポイント
投票数:24票
配送時期:3~6日後
「常に立ち返るべき郊外文化論の傑作」--速水健朗氏絶賛 米国においてある時期に、国民感情と結びつくかたちで大きな発展を遂げ、明確なイメージを持って定着するようになったサバービア(郊外住宅地と文化)...
NEWS
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2023/01/26
『サバービアの憂鬱 「郊外」の誕生とその爆発的発展の過程』復刊決定! -
2001/01/11
『サバービアの憂欝』(大場正明)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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totoruru777