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著者 | 稲葉正就、佐藤長 共訳 |
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出版社 | 法蔵館 |
ジャンル | 専門書 |
登録日 | 2000/12/15 |
リクエストNo. | 2549 |
リクエスト内容
チベットから見た世界史。 チベットには七世紀より、王の事跡を記した年代記・碑文などは存在した。 しかし、それはあくまでチベットのみの「出来事」を記録したもので「歴史」とは呼べないものだった。 十三世紀、モンゴルはユーラシア大陸を席巻し、チベットにもその手は及んだ。 西方のペルシアではラシード・ウッディーンの『集史』が書かれ、世界各地でそれまで知られていなかった民族が(記録上に)姿を表す。 イブン・バットゥータやマルコ・ポーロなどの旅行者は安全に東西を通行できるようになり、世界の経済は一体化した。 おそらく、それまで「歴史」という観念のあまり存在しなっかった人々の内にも自らの出自・来歴、自らを取り巻く世界に対する関心は芽生え、高まっていったことだろう。 本書はモンゴルによる世界の「世界化」の影響を受け、チベット人自身が自ら(チベット)と世界(インド、シナ)との関係を、仏教を中心に据え、解釈したものである。 仏教的世界観による独特の歴史観が非常に興味をそそる。 非常に貴重な文献である。(是非掲示板も御覧になってください)
投票コメント
全17件
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チベットの詳しい歴史記述を学びたいと思って。なかなか、日本語のチベット史に関するものでチベット人自身によるものが見つかりません。また詳しい歴史もあまり出版されていないようですので。この本は古書市場では驚くほど高価でもあり、できれば手に入れやすい価格で再刊されれば嬉しいです。 (2007/01/23)GOOD!1
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学生時代に研究していた懐かしの本です。GOOD!1
あのころは買えなかったけど、今、買えるなら買いたい!
『元史』とあわせて読むと、とても幸せになれます。
ラシードの『集史』もセットだと、なお良い。
でも、読めないので、誰か、翻訳して出版して。 (2004/07/22) -
モンゴル帝国成立後、世界の「世界化」にともなって書かれた、チベットから見た世界史。 仏教的世界観を中心に据えた独特の世界観・歴史観が興味そそる。 非常に貴重な文献であるし、全く手に入りそうもないから。 (2000/12/15)GOOD!1
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ぜひ読みたいです。復刊を。 (2011/11/01)GOOD!0
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チベット研究に欠かせない基本文献であるから。 (2009/08/01)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2000/12/15
『フゥラン・テプテル:チベット年代記』(稲葉正就、佐藤長 共訳)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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ゴジラパパ