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著者 | 川口久雄校注 |
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出版社 | 岩波書店 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784000600729 |
登録日 | 2003/04/14 |
リクエストNo. | 15793 |
リクエスト内容
"学問の神"・菅原道真自身が書き残した「菅家文草」と「菅家後集」の全編を収録した本です。今は図書館にしかありません。
多くの日本人に知られていて当然であるべき日本文学の最高峰が、何十年もの間絶版状態のままなのは信じられません。
格調と品位の高さは個人的に日本の歴史上最高の書物だと思っています。
菅原道真の人物像には、今でもいろいろな人によって様々な批評がなされています。が、このような第三者的な批評家の意見に左右されずに自分自身の道真像をつかむには、道真自身の手による文章をどうしても読む必要があるでしょう。
中国の古典籍全般や漢詩、仏教思想に対する広範で深い知識、道真が生きた時代背景の把握、および道真の周囲を取り巻く人達との関係の理解にいたるまで、かなりの教養を持っていないと、この本は難解すぎて読めないのではないでしょうか。"学問の神様"が残した文章のことだけはあります。
しかし、おのれの「バカの壁」に耐えながら、時にいろいろ調べながら、じっくり読み込んで内容が分かってくると、道真の神懸り的な表現力の凄まじさと空前絶後の頭脳に絶対感激するはずです。
本当は現代に生きる人のために全文章を再編纂した本("抄録"はあまり意味がないでしょう。)が新たに出版されることを希望しています。ただ、「菅家文草」と「菅家後集」の全文に現代人に分かりやすく全訳注をつけ直す、という作業は、大変な労力を要する難しい仕事になるでしょう。ならば、せめて復刊を希望する次第です。
投票コメント
全6件
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定番なので。復刊は不可能だろうから、別に単行本化してもよい。 (2013/03/03)GOOD!1
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菅原道真公について研究するための基本的文献であるにもかかわらず、古本でも入手が困難で、通常この古典大系はバラ売りで2~300円でも見つかるのですが、この菅家文草・後集に限っては神田あたりでは5000~8000円もしてしまいます。日本史上不世出の人物の著作ですが、他に本がありません。 (2006/03/08)GOOD!1
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「学問の神」として今でも篤い信仰を集めている菅原道真自身が書き残した詩514篇、散文161篇の全集です。特に「詩」の内容は本当に「神様」が書いたとしか思えないものばかりです。GOOD!1
ただし、この本は、読み手に相当な教養を求めます。普通に古典や漢文を勉強したことがある、というくらいでは、難しすぎて全く読めないかもしれません。
完全な私見ですが、日本最高峰の格調と品格を持った素晴らしい本だろうと思っています。
めげずに粘り強く調べながらひとつひとつ丁寧に読み進めていくと、「学問の神」の文章の"すごさ"に感激します。
本当に読む価値がある本だと思います。この文章が、平安時代に書かれたことが信じられません。 (2003/04/14) -
菅公について研究しているので復刻して欲しい。 (2020/05/23)GOOD!0
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菅原道真について勉強中。GOOD!0
図書館で借りて見ましたが難解。
買ってじっくり読みたいので復刊して欲しいです。 (2020/05/17)
読後レビュー
NEWS
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2003/04/14
『菅家文草・菅家後集(日本文學体系72)』(川口久雄校注)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
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ventilhorn