9 票
著者 | ポール アンダースン |
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出版社 | 早川書房 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784150110390 9784150110444 9784150110475 |
登録日 | 2002/09/07 |
リクエストNo. | 12018 |
リクエスト内容
紀元前のフェニキアで生まれたハンノは不老不死だった。だが、それを普通人に知られると、魔法使いと恐れられ、悪魔と取り引きしたと忌みきらわれる。そこで、やむなくその正体をひたかくしにして生きていく…。世界各地でごくわずかな確率で生まれてくる不老不死の人々は、さまざまな事件や災厄をくぐりぬけながら生きていきます。3000年以上の歴史を生きる不老不死の人々の波爛万丈の冒険を巨匠アンダースンが描く傑作長篇。
投票コメント
全9件
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アンダースンの本は「大魔王作戦」しか読んだことがない。あのGOOD!1
緻密で興味深い世界構築と描写のできる作家ならではの、一種の
歴史物(?)というのは絶対読みたい。この作家のほかの著書と
ともにぜひ復刊をお願いします。 (2003/02/18) -
アンダースンの紹介のされ方が系統立っていないからなのか、すぐこういうことに。GOOD!1
絶版になるような小説じゃないのに…。
ところで「謝辞」で触れられている“故ヨハネス・V・ジェンセン(イェンセン)”はデンマークの作家で、長大な6部から成る連作≪長い旅路≫で知られており、これを主な対象としてノーベル文学賞も受けています(1944年)。この連作では、石器時代からコロンブスのアメリカ到着までの人類の雄々しい道のりが叙事詩的に描かれており、不死のノアネ・ゲストが連作を通じて出てくるようです(なにせ未訳なので詳しいことはわかりません)。
昔、アンダースンの短編に「長い旅路」というのがありましたが、イェンセンからの影響は早い時期からのものなのでしょう。アンダースンが、自分なりの叙事詩≪長い旅路≫を、と長く胸に秘めて来て晩年にとうとう著したのがこの『百万年の船』であると思います。それまで傑作歴史SFを数多く書いてきた著者ですが、これがライフワークのつもりだったのではと今思うのです。
絶版というのは納得できないです。 (2003/02/04) -
すでに1セット持っているのですが、もう1セット欲しいので投票しました。GOOD!1
この作品は、自分が大学生のとき、インターネット以前のパソコン通信でその存在を知り、物語のスケールの大きさに感動し、夢中で読みました。ところが、夢中になりすぎて、トイレや食事中はもちろん、風呂や旅先にも持っていったのが災いし、ぼろぼろになってしまいました。今でも時折本棚からとりだしては読んでいるのですが、特に気に入っている二巻目はカバーはすでになくばらばらになるところをテープで補修して読みつづけている有様です。現在は原書のペーパーバックにも挑戦し少しずつ読み進めています。
「大国の興亡」や「戦闘妖精雪風」と同じく生涯読みかえし続ける作品になると思うのでぜひ復刊をお願いいたします。 (2002/12/26) -
以前、読んですごく感銘を受けた作品なのですが、友人に貸したまま帰ってこなくなってしまいました。不老不死の人々が何人も出てくるのですが、その人々が生きてきたそれぞれの時代背景の描写が綿密で、本当によく出来たお話だと思います。もっとたくさんの人にぜひとも読んでいただきたい名作です。 (2002/09/07)GOOD!1
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膨大な歴史の各処、そこに自分が生きている様な感覚を描写出来る作家は希少かつ貴重だと思う。この作品ではその臨場感を味わえる。もっと多くの人に知ってほしい作品。 (2010/08/30)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2002/09/07
『百万年の船』(ポール アンダースン)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
復刊リクエスト投票であなたの思いを形にしましょう!
しりうす0606