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ジャンルを越えたエンタテインメントの極みへ!
かつて「奇想天外」という雑誌があった。
島崎博編集の「幻影城」etc. と並び立つ、曽根忠穂·小鷹信光(ミステリ)・福島正美(SF)の
エンタメ最強の編集布陣で創刊された名雑誌であった。
「奇想天外」の表紙には、毎号、SF Mystery Fantasy Horror Nonfiction のジャンルを越えた成分表示が掲げられ、中身は、そのとおりのジャンルのレッテル貼を引き剥がすかのような≪奇想天外小説≫やコラム、評論、対談がずらりと並び(1974年4月号には60cm四方の精密・日本沈没ハザードマップの付録がついていた)、どんな趣味人通人にも対応するサブカル・マガジンの役割も果たしていた。多国籍料理の★★★★(四つ星)レストラン。
エンタメ雑食派の私は、毎号、前説から奥付に至るまでむさぼり読んだものだった。しかし、第一期「奇想天外」は10号で、あえなく休刊。雑誌文化豊穣の大海の中にあって、早くも沈潜してしまった小さな≪虚ろ舟≫だったのかもしれない。
しかし、その後も「奇想天外」の悪戦苦闘は断続的に続き、版元を変えながら4度の休刊を繰り返すことになる。そして、その間も、新井素子や夢枕獏などの人気作家を輩出し、今に至るエンタメ小説花盛りの桃源郷を築き上げていった。
▼収録内容
■序文
山口雅也/曽根忠穂/島崎博
■奇想天外小説傑作集再録
「宇宙探偵小説作法」H・F・エリス
「不死の条件」ロッド・サーリング
「金星の種子」エヴァン・ハンター
「教授退場」ヘンリー・カットナー
「時空海賊事件」マック・レナルズ&オーガスト・ダーレス
「わすれない」鈴木いづみ
「シャーロック・ホームズ アフリカの大冒険」フィリップ・ホセ・ファーマー
「カッチン」大和眞也
■奇想天外漫画劇場
「ざ・まねえ」高信太郎
「アネサとオジ」高野文子
「5001年宇宙の旅」土田義雄&楽書館
■鼎談&対談
「昔のSFには謎ときサスペンスがあったけれど…。」都筑道夫×石上三登志
「SFファンはプロレス派! ミステリファンは相撲派だ!!」鏡明×瀬戸川猛資
「奇想天外新人賞選考座談会」小松左京×筒井康隆×星新一
■評論&コラム
岡田英明(鏡明)/笠井潔/団精二(荒俣宏)/筒井康隆
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◎『奇想天外 21世紀版アンソロジー』
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