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日米の教科書 当時の新聞でくらべる太平洋戦争

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出版社 辰巳出版
判型 A5
頁数 160 頁
ジャンル 専門書
ISBNコード 9784777815524

商品内容

真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦、硫黄島の戦い、沖縄戦、広島・長崎への原爆投下…など。
「あの戦争」を日本とアメリカは「現代の教育現場でどう教えているのか?」「当時の新聞はどう伝えていたのか?」

日本とアメリカの当時の教科書、新聞の具体的な記述を引用し、その内容を比較し検証する一冊。同じ出来事を報ずる、当時の「朝日新聞」と「ニューヨークタイムズ」の実際の誌面を掲載して解説を加えていきます。

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読後レビュー

全1件

  • 戦争に勝利も敗北もない

    当時の日本と米国の戦争報道を見比べると、日本はすでに負けることを覚悟していたが、それができず、無差別空襲(空爆)に晒され、それでも勝てるという何の根拠もないことで戦争を継続し、最後は本土決戦と口にし出した。つまり、戦争を継続させるために新聞を利用した。当時の読売・朝日・毎日はそれがわかっていながら、大本営・陸海軍の言う通りにしなければならなかった。まさにジャーナリズムのかけらもないことを彼らはやった。本来なら、読売・朝日・毎日は戦争に加担した罪でGHQによって潰されるはずだったのに現在も存続している。しかも、戦争中の数々のプロパガンタをしたことは反古し、今もそのことに関する公式謝罪はない。
    一方の米国はパールハーバーの屈辱はあるものの、当初はこの戦争はナチスドイツよりも早く終結するものと思っていたことが当時の新聞からも見受けられる。けれども、日本はしぶとかったことでそれこそ、早く決着をつけるためにほぼ正確に報道し、現在の日本の状況を米国民に知らせることで戦争を終わらせるために鼓舞させた。
    それでも、日本は負けることがわかっていながら続けた。米国は日本の息の根を止めるために様々な手をうってきた。そのことも米国はきちんと報道していたが、日本は誤魔化していた。本当のことを報道すれば、日本国民に戦争する気をなくすことを危惧したからだ。その結果、沖縄が戦渦に晒された。それでもまだ戦争をやる気だった日本に止めを刺すために伝家の宝刀である原爆を落とした。最初の広島ではまだまだやる気だったことが当時の新聞からも読み取れるが、次の長崎で今度は東京がやられるという不安にかられ、ついに無条件降伏を追い込まれたが、このとき、なぜ原爆投下の前にしなかったのかという疑問がある。
    仮に原爆投下前に無条件降伏をしていたとしたら、原爆・水爆・核兵器の恐怖や恐ろしさがわからず、日本は平和への道を歩むのが確実に遅くなったはずであるが、広島と長崎の原爆投下によって、本土決戦を食い止め、日本がドイツや朝鮮半島のように二つの国に分割させられる危機を脱することができた。これが米国が原爆投下を正当化する理由の一つであるが、日本にしてみれば、正当化できないのは原爆の悲惨な状況を目の当たりにした人たちから見れば、赦しがたいことでもあるが、その違いが日米の報道にもよく表れている。けれども、無条件降伏の決断が遅くなったためにソ連の満州・千島・樺太の侵攻を食い止めることができなかったのは痛恨の極みである。
    それを考えると、日本は正確な戦況を報道すれば、戦争は確実に早く終わっていたはずである。読売・朝日・毎日は改めて、ジャーナリズムの本質を考えるべきであると痛感した。 (2018/08/24)

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