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とべない翼〔完全版〕【下】

真樹日佐夫 梅本さちお

1,980円(税込)

(本体価格 1,800 円 + 消費税10%)

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著者 真樹日佐夫 梅本さちお
出版社 マンガショップ
判型 B6版並製
ジャンル コミック・漫画

商品内容

悲しき天才・五代明の青春エレジィは衝撃の結末を迎える!
絶対絶命の状況下、人間の本質を裁くことができるのは“善悪”ではなく“美醜”だけであると気づかされた五代。
傷つきこごえついた翼は大空へはばたくことができるのか!?

《あらすじ》
傷つき凍えた翼は、もう一度大空へはばたく!
五代の収容された竜王特別少年院――そこは教官による暴力と圧政がまかり通る地獄さながらの世界だった。ネリカン以上の過酷な状況を生き抜くため、リンチ逃れで腕っぷしの強い風早に取り入ったり、くされ縁の野間を焚きつけて脱獄経路を調べたり、五代は持ち前の策略家ぶりを発揮しはじめる。しかし、満を持して決行した脱獄が失敗に終わったことで、さすがの天
才も独房に放り込まれてしまうのだった。崩壊していく精神の中、自らの命を絶とうとする絶望の若き魂を救ったものとは……。
人間の本質を鋭くえぐった衝撃作が遂に完結する!!

《解説》
1970年、「週刊少年マガジン」で連載がスタートした真樹日佐夫の代表作『ワル』に対抗するべく、ライバル誌の「週刊少年サンデー」が大胆にも同じ原作者を起用したのが本作――『とべない翼』である。

どちらの作品も限りある青春を精一杯生きる若者の姿を通して、
人間の本質を鋭くえぐった名作だが、特に『とべない翼』は
真樹日佐夫が重んじる“美醜”というテーマが最も反映された作品だ。

主人公の五代明は学費を稼ぐため銀座のバーでボーイになるが、客の金を盗
み鑑別所と少年院に収容されてしまう。その中での情景描写や収容者同士の
隠語など実際に拘置された者しか知りえない情報が満載でそこいらの作品と
は格段にリアル度が違のだ。まさに真樹ファンにはたまらない作品といって
いい。

さらに作画を担当した梅本さちおは、1968年から「少年ジャンプ」に連載
した『くじら大吾』が注目を集め、『とべない翼』の数カ月後に始まった
『アパッチ野球軍』が大ヒット。漫画家として頂点を迎えつつある時期だ
った。その荒々しい中にも緊張感溢れる独特のタッチが、少年院収容者の
屈折した心情をみごとに描ききっている。

1971年当時、某出版社から全4巻で単行本化される予定が、なぜか1巻しか
刊行されずに終わった幻の名作をみなさんの目で確かめていただきたい。

初出
「週刊少年サンデー」(小学館)
1971年1号~17号

付録
とべない翼扉絵集

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