感想文シリーズ第4弾です。
「残された人びと」アレクザンダー・ケイ著、内田庶訳
1974.11.30初版、2001.11.20復刊 2400円
岩崎書店 4-265-03984-7
復刊ドットコムから発売された「未来少年コナン」の原作本です。アニメ放映
の筋とは、若干違っていますが、骨格は同じです。もちろん、こちらが本家本
元なのですが。アニメはやや児童向けを意識した明るいユーモラスなつくりで
あるのに対して、原作は重厚で骨太なシリアスさを湛えています。どちらも、
双方で良さがあるという感想です。
絶海の孤島で若者コナンは誰一人いない島で生活を送っていた。親友のラナた
ちからも、大海嘯で生き別れてしまっている。一方、少女ラナも祖父である博
士を失い、テレパシー能力でお互いの生存を確認しているに過ぎなかった。彼
女の住むハイハーバーには、インダストリアルからダイス長官率いる船団が、
ハイハーバーから奪い、占領するために高圧的にやって来る。島をまとめてい
る医師シャンは、誠実な人柄で抵抗するが、人心は強い者になびき勝ちであっ
た。
そんな中で、インダストリアルへ捕虜として連れてゆかれたコナンは、囚人に
身をやつした博士と出会う。博士の持つ太陽エネルギーの力が欲しいインダス
トリアルは、彼を必死で探すが、変装を見抜けない。コナンの来訪を知った博
士は、自分と同じ強制労働にコナンが就けるよう誘導する。こうして再会した
二人は、舟で脱出を試みる。苦難の果てに辿り付いた二人には、ハイハーバー
の人々に伝えるべき重大なメッセージがあった・・・。
物語のエンディングに著者から人類に向けた、息を飲むような、美しい場面が
メッセージとして結ばれています。お楽しみに。
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