2001.8.14
株式会社ブッキング 左田野 渉

復刊ドットコムにご参加の皆さま

新潮社さんのご好意で、新潮社さんからは初の復刊である 「ムーンライダーズ詩集」が刊行されます。私も、ずいぶん以 前に鈴木慶一とムーンライダーズの曲は好んで聴いた思い出 がありますので、「わぁ、良かった」という感じです。ちなみに、 著作権者が同じなら、復刊成立の可能性も当然のことながら 高くなるのですが、「フライトレコーダー」も、もう少し時間はか かりそうですが、何とかなりそうです。

「ムーンライダーズ詩集」の復刊には二つの意義があると思 います。一つは文藝書の老舗である新潮社さんが、復刊ドット コムの意義を認めて、参加して下さったこと。新潮社さんといえ ども、最近は初版部数6000部という時代です。復刊ドットコム のような、大きな部数ではありませんが、確実に読者の鉱脈を 探り当てるような、新しいマーケティングに魅力を感じて下さった そうです。近々、新潮社さんにもネット時代に対応した新しい部署 が創設されるそうです。今回のことで精力的かつ友好的に動いて 下さった営業部の次長さんが、この新しいセクションを担うそうで す。期待が高まる新潮社さんです。

もう一つの意義は、ネゴシェィターの登場です。これまで音楽系 の書籍の復刊は出版社さんでも難しいものがありました。なぜな ら、復刊書籍は絶版になってから時間が経過しており、その間に 著作権者である音楽事務所と出版社の編集部の間が疎遠になっ ているケースが多いのです。これが小説家と出版社の間でしたら、 恒常的なおつきあいがあるのでしょうが、音楽や芸能プロダクショ ンとの関係では、なかなかそうもいかないのです。その書籍を刊行 した、そのとき、そのときの短期的なプロジェクト的な関係であるよ うです。従って、復刊交渉も×が出ることが、音楽系書籍では多か ったわけです。しかし、今回、ある音楽事務所の社長さんが、音楽 系書籍全般の復刊交渉を引き受けて下さいました。今回の「ムーン ライダーズ詩集」は、その交渉成功第一号でした。同じ音楽の世界 から生きる方々どうしのシンパシーが、復刊の壁を乗り越えたので しょうか。何にしても良かったなと思います。又、新しい有効なメソッ ドが見つかったわけですから。

「ムーンライダーズ詩集」
http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=1488