復刊ドットコムにご参加の皆さま
復刊交渉をしていると、多くの海外出版物がノミネートされてきます。そしてこれら
の多くは、復刊成立が困難な書籍であるのです。なぜなら出版物の出版権契約は、著
作権法上で3年間の規定ですが、国内作品の場合はその契約を自動更新しているため、
法律上は契約が生きている場合が多いの(こういう状態はあまり好ましいこと
とは言えませんが)ですが、海外作品の場合は版権エージェントを通しているためこ
のような曖昧な状態が許されないケースが多いのです。従って、5年から10年も前
に実質的に絶版になってしまった海外作品はその間に重版もされないわけですから、
海外出版社やエージェントから出版契約を切られているケースが多いわけです。そ
うしたところから、復刊あるいは絶版本のオンデマンド出版において、その復刊交渉
の過程で、出版社さんから「もう契約が切れましたから、無理ですね」と言われるこ
とがしばしばでした。
しかし最近、こういう傾向が変わってきました。以前もお話しした「デファインググ
ラビティ」からです。この場合は出版契約が切れていることから復刊は困難であると考え
る出版社さんに対して、その交渉はこちらでやりますから協力して下さいというパ
ターンで復刊が実現したケースです。そしてこの成功で道が開けて、出版社さんが版権契
約切れや権利関係の追跡が不能に陥った際に、当方からエージェントにその解決を
打診するというパターンが確立しつつあります。(本当は出版社さんが、ここまで
やって下されば、もっと事はスムーズに進むはずなんですが、そこまでの熱意を持って下さ
る出版社の方は、ごく稀です)
このパターンも最初は、大手のエージェントさんに、復刊ドットコムやオンデマンド
出版の考えを説明しても「部数が少ないから取り組みは難しい」と、前途多難でした。し
かしながら、復刊ドットコムに次第に着実に販売力がついてゆくにつれて、中堅のエー
ジェントの方々が動いて下さるようになってきました。先日もあるエージェントさんの事
務所に、訪問してきました。トレンディでシックな街並みの中に構えられたオフィスでお
会いするエージェントの役員さんは、服装もナチュラルな粋に溢れ、話し口にも知性が滲
みます。(私がこういうのに弱いだけかもしれませんが・・・)何だかとても嬉しかっ
たです。
それにしても、復刊実現に向けて、新しいソリューションが確立しつつあるのはいい
ことだと思います。要は諦めずに、通じる道を探り当てる根気を持つことだと思ってい
ます。他にも復刊の鬼門はいくつかありますが、常識にとらわれずクリティカルパスを
潜り抜けてゆこうと思います。
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